エルたんの日常を書くブログ

池袋で起きた高齢者ドライバー事故 被害者松永さんご家族を想って

普段は、こんなにも感じたりしないんです・・・

 

平成も残りわずかになった時、池袋で元官僚高齢者が起こした暴走事故です・・・

ふと、テレビをつけると

被害者の旦那さんの記者会見が眼に入ってきたんです

しばらく、じっと聞いていると

なにやら言い知れぬ思いが込み上げて

胸が締め付けられるというか

とにかく、心が痛いんです・・・

 

彼の妻である真菜さんへの想い、愛娘の莉子ちゃんへの愛情が

わずかな会見で伝わり

真奈さんという女性の優しさが思い浮かびました

 

僕の中では、しっかりと、真奈さん、莉子ちゃんの

素晴らしさがイメージしてきました

 

彼は、会見冒頭で悔しさを連呼しました

それでも、加害者を名指しで憎んだり

恨んだりせず・・・

 

ネットでは連日、加害者元官僚への憎しみが蔓延・・・

そして、「上級国民」などと、警察やマスコミの対応に

非難の声が・・・

 

短時間の会見を通して彼の人間像は、

妻であった真奈さんを通じて出来上がり

本当に素晴らしい家族だったんだと伝わりました

 

彼の願いは、自分たち家族に起きた悲劇を繰り返して欲しくない・・・

悲しみに暮れる最中、彼の本音の声が聞こえる

 

これは、真奈さん、莉子ちゃんの声なんだ

だからこそ、映像を公開した

 

彼の胸中や心の葛藤を想像する

今回の彼の決断は、とても勇気がいたと思う

でも、このことで、沢山の人が真剣に考え

こういった事故は軽減すると思う

  

実は、僕も今回のことで自分を見つめ直すきっかけとなったんです

 

高齢者が起こす事故のニュースは、時折、見ることがありました

それでも、自分には関係ないと目を背けます

僕の年齢は57歳、高齢者と呼ぶにはまだまだ・・・

 

でも違うんです

 

10年前に、あることがきっかけで目の病気が発覚・・・

緑内障、眼の視神経が壊れ、視野が欠損する病気

しかも末期的な状態・・・

 

通院していた大学病院では治らない病なんで

失明するまで通いやすい町医者に行かれればと言われましたね

 

それから数多くの眼科を転々と通いました

今でももちろん・・・

 

でも、そのことで生活が一変

 

長年勤めた会社を退職

けっこう有名な企業だったんですが

業務の内容や遠方への通勤が眼の負担になり

 

色々やりました

市内で店を開いて、小さく起業

でも、サラリーマン経験しかない自分にとって

分不相応、あえなく大失敗・・・

 

当然、蓄えもなくなり、おまけに多額の借金まで・・・

持ち家も住宅ローン滞納がかさみ、競売による強制退去執行・・・

 

次なる悲劇は家庭崩壊

当たり前ですが、妻と23歳の娘はでていき

現在もどこにいるのか分かりません

 

自分もホームレス寸前

ボロの軽自動車の中で、なんとか死なない程度に

寝袋で生き延びたのが半年前です

 

自暴自棄になり、マジモードで死のうと思ったこと

100回あります。

と言うか、毎日考えていました

 

そんな時、やっぱり負のスパイラルなんです

たくさん、人に騙され、裏切られました

 

僕は、元来、人を疑うことを知りませんでした

人を信じられない引きこもり開始・・・

 

半年近く、人と会うことを嫌い

貧困で、ろくな食事もとれず

身体も精神もボロボロに疲弊していました

 

障害者認定や生活保護は、諸事情あり

諦めました

 

そんな折、人生を再スタートするキッカケとなった

数名の方との出合い・・・

真剣にアドバイスしてくれたり

生きるための手助けを本気でしてくれて

もう一度、生きることに向き合うことにしたんです

 

今は、何とか、アパートに住んでいます

仕事は、不自由なことも多々ありまして

日雇い的なものと

週1回程度ですが、グループホーム

老人介護をすることになりました

以前、発達障害(知的障害)の方達の生活介助を

2年間経験したのがきっかけです

 

生きるために、できる仕事をする

そのため、軽自動車を運転することも・・・

 

でも良く見えてないんです

ほぼ勘で運転することもしばしば・・・

絶対に危ないと思っているんです

 

生きるため

仕方ないと思ってしまう

 

でも違うんです

仕方ないのは自分の都合

色んな事情はあっても

これだけは守らなくちゃいけないルール・・・

 

今回のことで、はっきり気づいたんです

だって、自動車は走る凶器・・・

 

彼の祈りのように

第2の真奈さんや莉子ちゃんをだしては

いけないんです

 

最後に・・・

献花台に花をたむけることはできませんが

ご冥福をお祈りするとともに

生まれ変わっても

また、3人が家族として巡り会えることを

そして、今度こそ

幸福な人生を全うできるよう

心からお祈り申し上げます